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今年最後の勇姿を味スタで…J1王者・川崎Fの戦士たちが挑むEAFF E-1 サッカー選手権2017

今季の明治安田生命J1リーグは、川崎フロンターレが劇的な逆転優勝を決め、史上初のタイトルを獲得した。そんなJリーグチャンピオンから、EAFF E-1 サッカー選手権2017(以下、E-1)に臨む日本代表に5名が選出された。川崎Fの躍進を振り返るとともに、選出された5人の戦士に、代表への意気込みを聞いた。

勝ち点2差で首位の鹿島アントラーズを追う川崎Fは、迎えたリーグ最終節、降格が決まっている大宮アルディージャとホーム・等々力陸上競技場で対戦。開始直後に阿部浩之が電光石火の一撃を沈めると、前半終了間際にエース・小林悠が追加点。さらに、後半に入るとその小林が、得点ランク単独トップに立つ2ゴールをマークし、ハットトリックを達成。5-0の大勝を収めた。同時刻に行われていたジュビロ磐田vs鹿島がスコアレスドローに終わったため、両者の勝ち点は「72」で並んだが、川崎Fが得失点差で勝り、悲願の初優勝を成し遂げた。

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今季の川崎Fは、決して平坦な道のりではなかった。2017年元日、昨季Jリーグチャンピオンシップのリベンジを期して臨んだ鹿島アントラーズとの天皇杯決勝。延長戦までもつれ込んだ死闘だったが、勝ち越し点を決められ敗戦。風間八宏体制最後の一戦を優勝で締めくくることができなかった。

そして、鬼木達新体制で初タイトルを目標に掲げ臨んだ2017シーズンも、タイトル獲得のチャンスが巡ってくる。しかし、またもここ一番で“勝負弱さ”が露呈した。8強に勝ち進んだAFCチャンピオンズリーグでは、第1戦で浦和レッズに快勝しながら、第2戦で1-4と逆転負け。無念のベスト8敗退となった。続くJリーグYBCルヴァンカップでは8年ぶりにファイナル進出を決め、初タイトルに大きな期待が寄せられたが、セレッソ大阪に0-2で敗戦。クラブ初タイトル獲得は夢と化し、残るリーグ戦に命運を懸ける状況となった。

そのリーグ戦では最終節まで15試合無敗を達成し、好調を維持。とりわけ、埼玉スタジアム2002で行われた第33節の浦和レッズ戦での勝利は、選手たちにとって大きな自信となった。ACLでの大敗、ルヴァンカップ決勝の敗戦、ともに埼スタで行われた試合であった。その鬼門・埼スタを攻略したことで、自力で最終節まで望みをつなげることができたのだ。苦杯を喫した辛い敗戦から約1カ月で、選手は自信を取り戻し、勝負強さを身につけた。大宮戦の完膚無き大勝は、“自信”と“勝負強さ”を兼ね備えたチームの戦いぶりであった。

E-1に向けて意気込みを語る、川崎フロンターレの選手たち

そんな川崎Fから、東アジアの頂点を決めるE-1に臨む日本代表に、FW小林悠、FW阿部浩之、MF大島僚太、DF谷口彰悟、DF車屋紳太郎の5名が選出された。

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小林悠は今季のリーグ戦23ゴールを挙げ、J1得点王に輝いた。さらに、今季のリーグ最優秀選手賞(MVP)とベストイレブンも獲得。名実ともにJリーグを代表するストライカーに登り詰めた川崎Fのエースが、満を持してこの東アジアの戦いに臨むこととなった。

9カ月ぶりの代表選出となった小林。代表という場所は「すごく刺激的な場所なので、しっかり自分のプレーを出せるように頑張っていきたい」と代表での戦いへ意気込みを見せる。

クラブと代表では戦い方が違うといえど、小林は「ゴールを決めたい。代表でまだ決めたことがないので。早く決めたい」と、得点への意欲をむき出しに。さらに「この大会を通して活躍すれば一気にメンバーに入れる可能性もあると思うので、僕はもうそこに懸けるしかないと思ってますし、しっかりそのつもりで準備したい」と、サバイバルでの生き残りを誓った。

そう小林が語るように、このE-1は国内組にとって、代表定着に向けた貴重なアピールの機会となる。むろん、2013年大会では山口蛍(セレッソ大阪)や柿谷曜一朗(セレッソ大阪)といった選手たちが、結果を残して2014年のブラジル・ワールドカップのメンバー入りを果たした。絶好のアピールの機会であることは、同じく選出を果たした谷口も百も承知のようだ。

「東アジアからたくさんのメンバーが入るというのは理解してますし、いい結果を残すことがアピールにつながると思う。この大会を機に、またメンバー争いに加わっていきたい意識はあります」

谷口は最下位に終わった2015年大会に招集され、1試合に出場。個人としてもチームとしても、納得のいく結果ではなかっただけに、このE-1に懸ける思いは人一倍強いはず。さらに、ロシアW杯に向けた代表サバイバルを勝ち抜くためにも、このチャンスをしっかりモノにしたいところだ。

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これまでMFとして代表に招集されてきた谷口だが、今回はDF登録で招集。川崎Fでは最終ラインを統率し、見事にリーグ優勝を成し遂げたことを考えると、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、谷口を最終ラインで起用する可能性が高い。谷口も「今シーズンはほとんどCBでやってきて、やり慣れているポジションなので、自分の良さを出しつつ、チームのやりかたとか、そういったところにしっかり合わせていければいい」と自信を見せた。

そして、今回のE-1で10番を背負うことが決定した大島は「責任のある番号。頑張りたい」と意気込みつつ、大会では優勝しか眼中にない。

「ワールドカップのことを考えたら、個人のアピールも必要だと思いますけど、優勝すれば自然とそのチームの一員としての評価も上がると思うので、そこは団結して勝ちにこだわらないといけない」

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10月にA代表初選出を果たした車屋も「国内組のなかで、生き残りを懸けた戦い。でも、まずはチームで一つになって東アジアを取りたい」と、東アジア覇権奪還へ強い気持ちを語る。

そして今回、代表初選出となった阿部は「もっともっといい選手になれるように、いろんな刺激を受けに行きたい。チャンスなんで自分の持ってるものを最大限に出したい」と、巡ってきたチャンスをしっかり射止めることを誓っている。

リーグチャンピオンの肩書きを引っ提げて臨む川崎Fの選手にとっては今年最後の戦いとなる。川崎Fを、Jリーグを盛り上げた選手たちの今シーズン最後の勇姿を、是非とも見届けてほしい。E-1は3試合いずれも味の素スタジアムで開催。9日に朝鮮民主主義人民共和国代表との初戦を迎え、12日にマルチェロ・リッピ監督率いる中国代表と、16日に“永遠のライバル”韓国代表と対戦する。

【EAFF E-1 サッカー選手権2017 大会スケジュール】

12月9日(土) 味の素スタジアム 
16:30 キックオフ(予定) 韓国代表 vs 中国代表
19:15 キックオフ(予定) 日本代表 vs 朝鮮民主主義人民共和国代表

12月12日(火) 味の素スタジアム 
16:30 キックオフ(予定) 朝鮮民主主義人民共和国代表 vs 韓国代表
19:15 キックオフ(予定) 日本代表 vs 中国代表

12月16日(土) 味の素スタジアム 
16:30 キックオフ(予定) 中国代表 vs 朝鮮民主主義人民共和国代表
19:15 キックオフ(予定) 日本代表 vs 韓国代表